はいから坂 介護職
玉原 由美子
2011年10月
- 「CO・OP鹿児島の黒酢ドリンク」。すっぱいもの好きな私は、市販品が甘く感じることが多いです。でもこれは飲みやすいすっぱさです。
- 趣味ではなく希望ですが…。島育ちの私は海が好き。でも、マリンスポーツをあまりしたことがありません。沖縄の綺麗な海で、スキューバダイビングやジェットスキーをやってみたいです。一緒にやってくれる仲間を募集中!

楽しいと思えたから、続けてこられた
私は「はいから坂」がオープンした2007年にヘルパーの資格をとりました。現場経験がなく、右も左もわからなかった福祉の仕事は未知の世界でした。それでも、誰かに一から丁寧に教わるのではなく、利用者さんや職員と接するなか手探りで覚えてきました。未だに自分にこの仕事が向いているのかはわかりませんが、楽しいと思えたから、ここまで続けてこられたのだと思います。 | ![]() お昼は、毎日レクリエーションを行います |
働き始めてからずっと、手書き新聞「はいからさん」を月に一度利用者さんのご家族にお渡し、デイサービスでの様子をお伝えしています。これをご覧いただいた方に「お母さん、こんな顔して笑うんじゃね」と喜んでいただいたこともありました。デイサービスは、人と人との関わりです。作業ではなくサービスなので、終わりがない仕事。利用者さんに関わると、そのぶん思いも増え、広がっていきます。 | ![]() 折り紙などで季節にあった壁紙をつくります |
思いが伝わらず落ち込むこともあるけど、支えてくれるのも利用者さん
毎日20数名の利用者さんと接していますが、利用者さんは私のことをよく見てくださっています。こちらは元気なつもりでも「今日は元気がないねぇ」と声をかけてくださることもあれば、私が休んだ日には「私のことを避けとるじゃろ」「どこで遊びよったんね」と冗談を言ってくださることもあります。そんなときは嬉しいですし、次に会うのが楽しみにもなります。 | ![]() 月に一度発行する手書き新聞「はいからさん」 |
もちろん嬉しいことばかりではなく、時には利用者さんから厳しい言葉をいただくこともあります。しかしそれも、自分のことを見てくれている証拠と思うと嬉しくなるんです。人生の先輩である利用者さんから教わることはたくさんあります。自分の表現が下手で、思いがうまく伝わらずに落ち込むこともありますが、支えてくれるのも利用者さん。だからがんばれるのだと思います。この仕事を続ける限り、毎日が勉強ですね。 |
![]() 送迎前に、座り具合をチェック |
ある日の送迎の際、利用者さんを玄関で転倒させてしまったことがありました。心配で夜も眠れず翌朝電話。その方の声を聞いた途端に涙が溢れました。そんな私に「玉ちゃんがそんなことじゃいけんよ!他の人に泣き顔を見せちゃダメ。謝られたら私も通えなくなるから」と利用者さん。翌日には元気な姿を見せてくださり、本当に安心しました。