ハウス栽培担当
藤川 洋一
2010年9月
- ミニちんげん菜。水耕栽培の研修に携わるようになって、さらに好きになりました。オイスターソースと一緒に炒めたり、鶏がらスープで煮込むととてもおいしいです。自炊をしているので、よく登場します。
- 休日はよくバイクに乗ります。中型免許は持っていましたが、大型免許を取得したのは社会人になってから。友達の影響を受けて乗り始めたハーレー・ダビッドソンのパーツは、すべて自分のお気に入りを揃えました。

室温40℃以上での作業の連続
7月12日、昨年から準備を続けていた農業生産法人(株)ハートランドひろしまが設立されました。水耕栽培を担当する私は、広島市中区出身。街中で育ち、農業とは無縁の生活を送っていましたが、自炊をするうちに農作物が育つ過程に興味を持つようになりました。農業に携わるようになり、最初の3ヵ月は水耕栽培青ねぎなどを生産している(有)クリーンカルチャーさんで研修を受けました。 | ![]() 7月末に、設立レセプションを終えました |
別世界にきて驚きの連続でした。一番きついと感じたのは「これまでと比べ物にならないほどの暑さ」。今年は特に気温が高く、梅雨明けにはハウス内の室温が50℃近くにまで上がりました。ここに来る前は配送担当をしていたので体力には自信があったのですが、あまりの暑さで作業中に一度だけ立ち上がれなくなったことも…。作物を作る大変さを、身を持って感じた出来事となりました。 | ![]() 草刈り機にも、初挑戦 |
ここで作った野菜を食べるため―その思いで生協に入ってくれる人をつくりたい
研修を終えた今は、水耕栽培よりも一足早く始まる土耕栽培の準備をしています。草刈り中には、マムシやヤマカガシなどの毒ヘビに出くわすことも幾度かありました。畝やイノシシ対策の柵作りなど何もかも初めてだらけです。そんな中、最初の作物「千浜人参」の栽培がスタート。11月の終わり頃に無事に収穫を迎えられるよう、大切に育てていきます。 | ![]() 千浜人参の種まき。 |
栽培に関わったこの数ヵ月の間、見た目だけで廃棄される農作物がたくさんあるという現状を目の当たりにしました。私たち職員は今後、新しく仲間入りする障がい者の方々とも一緒に作物を作り、生協の店舗で販売する予定です。その時は、この現状を当たり前に受け止めるのではなく、いびつな形の野菜が消費者にとって当たり前になるように発信していきます。そしてゆくゆくは、「ここで作った野菜を食べるために生協に入ってくれる人をつくりたい」そんな思いも、ひそかに抱えているところです。 |
![]() (有)クリーンカルチャーのみなさん。 |
研修先のみなさんには、本当によくしていただきました。年齢の近い上田場長は「栽培の練習に」と、サラダほうれん草を作るスペースをつくってくれ、息子のように可愛がってくださったパートさんからは、研修最終日に直筆のお手紙をいただきました。3ヵ月という短い間でしたが、日々、人に恵まれていることを感じさせられました。