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お知らせ 2024年 01月 01日 新年のごあいさつ

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生協ひろしま 理事長 宗本 干城

 日頃より生協ひろしまの事業やサービスをご利用いただき誠にありがとうございます。また、組合員活動やイベントなどへの協力・ご参加いただき、心よりお礼申し上げます。
2023年を振り返りますと、戦争と紛争で世界が翻弄された年だったと感じます。ロシア軍によるウクライナ侵攻が始まり2年が経過しましたが、いまだに終息が見えない状況が続いています。10月には中東パレスチナでイスラム組織ハマスによるイスラエルへの攻撃を発端に、イスラエルとハマスの紛争が激化し、子どもを含む多数の市民が戦闘の犠牲になっています。アジア地域においても中国の東・南シナ海への海洋進出、北朝鮮による相次ぐ弾道ミサイル発射など人々の平和を揺るがす戦争や紛争、威嚇が繰り返された1年でした。5月には被爆地ヒロシマで「G7広島サミット」が開催されましたが「世界平和」をめざす一方で、紛争解決手段と軍事支援が協議されるなど、ヒロシマの願い、思いとはかけ離れた内容の首脳会議だったように思えます。このような世界の情勢を受け、国内でも核抑止論を正当化する意見や政府の防衛費増税に向けた動きなど、唯一の被爆国である日本においても平和の礎を揺るがしかねない不穏な状況となっています。    
 被爆者の切明千枝子さんは証言の中で「平和は一人の力では守れません。みんなが力を合わせてそれをつかみ取って、離さないように守っていかなくてはいけません。」と話されていました。平和を守るためには私たち市民一人ひとりが平和について考え、力を結集することが必要です。生協ひろしまは「ヒロシマ」にある生協としてこれからも戦争も核兵器もない平和な世界の実現に向けて被爆の実相を伝え、継承していく活動を続けていきます。
 私たちのくらし向きはエネルギーコストの上昇や、これまでにない円安による物価の上昇でますます厳しさを増しています。生協では組合員の皆さまのくらしを応援するため、くらしに身近な商品を選定し、特別価格で提供する「くらし応援全国キャンペーン」に取り組みました。今後も円の購買力の低下と物価の上昇が続くことが予想されます。皆さまの声にしっかりと耳を傾けながら、くらしを応援できる企画やサービスを提供できるよう努力してまいります。
 少子高齢化が進む中、人口・労働力の減少、医療・福祉、社会保障、食料問題など私たちのくらしはこれまで経験したことない様々な問題に直面してきます。だれもが安心して住み続けられる地域社会を実現していくためには自治体との連携が不可欠になります。これまでも買い物支援や子育て応援など連携して取り組んでまいりましたが、今後も包括的連携協定を締結している県内23市町と積極的に情報を交換しながら、生協ひろしまが持つネットワークと自治体の機能を連携させ、より多くの方に生協ひろしまの事業やサービスをご利用いただける環境を作り、地域社会に貢献できる組織にしてまいります。
 組合員の皆さまからのより一層のご支援をお願い申し上げて、新年のご挨拶とさせていただきます。本年もどうぞよろしくお願いいたします。