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東日本大震災支援隊第一陣報告

11年03月30日

東日本大震災支援隊第一陣報告

支援物資の搬送と協支援協力を行うため10名の職員が3月17日(木)に出発し、3月21日に(月)に広島に帰ってきました。支援活動に参加した職員からの報告です。

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大野支所での出発式

 

 

 

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トラック5台で出発

 

 

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職員で見送りました。テレビの取材もありました

 

 

 

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各支部に向けての搬送準備。手馴れている職員、そうでない職員も関係なく率先垂範して積み込みを支援。

 

 

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全国の生協から支援の輪。コープあきたやコープみえの支援車両も物資を運搬

 

 

 

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仙台市若林地区

 

 

 

 

 

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仙台市若林地区

 

 

 

 

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みやぎ生協本部は使用できない状態であり、敷地内にある生活文化センターを緊急対策本部として使用。

 

 

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対策本部があるみやぎ生協の文化センター内のホワイトボードには全国からのメッセージが。

 

 

 

報告者

隊長 常勤理事 高田公喜

津波の被害が大きい被災地では、今も通信ができず孤立した方々が多くいらっしゃいます。また、被災地は、「寒さとの戦い」、「余震や放射能の恐怖との戦い」そして「日常生活をするための戦い」の日々です。比較的被害の少ない仙台市内でも、ガソリンを求め長蛇の列、コンビニ、スーパーは、物資不足で時間制限の営業であり、日常物資の買出しも一日仕事です。生活インフラも少しずつ復旧していますが、不便な中でのくらしが続いています。地域ごとに給水車が配給している場面は頻繁に見かけ、気仙沼など津波の被害が大きかった地域に行った隊員のひとりは、一緒に行った職員の方から本当に胸が痛くなるお話と光景を目のあたりにして「言葉が出ない」と言っていました。特に気仙沼は、治安も悪くなっているそうです。

 

私たちは、広島から2日間かけてみやぎ生協の本部に到着。被災地に来ると「何とか役に立ちたい」という気持ちになり、隊員の疲れはピークにでしたが、多少の無理をおして「自分からやります」と言ってくれました。弱音を吐く隊員は一人もいませんでした。

 

毎日おかやまコープから参加された二人(鎌田さん、堀本さん)を含めて全員で毎日ミーティングを開催、職員一人一人が日々感じたこと・体験したことを共有化しました。被災地に到着する前は、各人の想いもあったと思います。しかし、時間の経過と共に共通の目的と行動が明確に刻まれチーム力が強まったと思います。
  

【3月19日】

3月19日は、みやぎのセンターに広島から持って来た緊急物資をおろし、コープさっぽろの17名の職員の皆さんと一緒に各支所(みやぎ生協では支部)に仕分けして積み込みをする作業を手伝い、近隣の支所に物資を搬送しました。また、病院や避難所に向けてのトラックへの積み込みなどを支援しました。

 

【3月20日】

3月20日は、6名が気仙沼〔仙台市内から130㌔〕が片道約6時間かけて、みやぎ生協のガス欠になった車両を取りにいきました。残り4名は、仙台東支部〔大型宅配センター〕でお見舞い活動に参加しました。お見舞い活動とは、生協ひろしまのように全国から届いた緊急支援物資を支部ごと、コースごとに仕分けして直接組合員の皆さんに物資をお届けし合わせて組合員の皆さんの安否確認をする活動です。

私は、仙台市の隣町〔海岸沿いの町〕である宮城郡七ヶ浜町に行くトラックに同乗しました。その地域は危険ということで立ち入り禁止地域でしたが二日前に解除された地域です。津波が家屋の一階部分まで浸かり片付け作業をされている組合員さん、高齢者一人暮らしで身動きが不自由な組合員さん、子育てをされ子どもにお菓子を買えない組合員さんなどさまざまですが、物資をお届けしたときには、大変喜んでいただきました。同時に「いつから宅配始まるの?」と生協への期待の声も多くありました。宅配は、来週からチラシを配布するそうですが、全域では無理のようです。

 

みやぎ生協では、宮本専務を中心に災害対策本部を設置され、炊き出しをしながらの復興への体制をとられておられます。全国から最大級の継続した支援を私も呼びかけます。
復興への道のりは長く険しく、まだまだ継続した活動支援が必要な状態です。
引き続き最大限の支援を組織で取り組みます。

以下、隊員の報告書から抜粋した感想を掲載します。


半田隊員
食べる物が無い、水は使えない、お風呂は入れないなど、普段の生活が一気にできなくなる現実があった。炊き出しを頂いたが、おむすび1個、紙コップに味噌汁一杯、今までどれだけ贅沢をしていたのかがよく分かった。
全国の生協の仲間が集まり、商品の仕分け、商品の配送、店舗の開店、お見舞い活動の手伝いなどを行い、遠い広島から応援に来てくれて助かったととても感謝された。みやぎ生協だけだと無理な事ができ、協同の力という理念を感じた。


坂田隊員
日々、好きな時に好きな事が好きなだけ出来る生活から、突然、不自由な生活(我慢・制約)が来た時に、自分は、周りの方に『ありがとう』とういう言葉が素直にでるだろうか。困った時に、手を差し伸べてくれた時に、出る言葉が『ありがとう』であるように、日頃から、やさしい気持ちでお互いを思いやる気持ちをもってお互い様で成長できる関係を築いていきたい。


森畠隊員
みやぎ生協の職員は元気です。被災された方に精一杯の活動をされています。私たちが、電気を使わない工夫をすること、募金をすること、想いを伝えて支援の輪を広げること、車はなるべく使用しないなど今できることを、みんなで考え、実行することが必要です。


松井隊員
 『向こうの状況はどうだった?』広島に帰り今聞かれて一番返答に困る質問です。気仙沼や石巻の現状を目の当たりにしていると、普段使っている『ひどい状況でした』『大変な状況です』なんて言葉が陳腐に思え使う事ができません。言葉で表現出来ない現実が向こうにはありました。現地の方は被災してないこっちの人より元気に、生きていく為に、これから復興していく為に今やれる事を精一杯やっておられました。


河内隊員
感じたのは、人の温かさです。宮城生協の職員の方もそうですが、自分が大変な目にあっているにも関わらず、「うちは、大した被害でないので良かった。お宅たちは大丈夫だったの?」と、行く先々で皆さんに励ましていただきました。救援物資といっても、わずかなお茶と食料だったのですが、「甘いものが食べられる。嬉しい。本当に助かったありがとうございます。」と心からお礼を頂きました。中でも、「自分は比較的食べるものには恵まれている。その食料は他の人に回してください。」と御辞退される方もいらっしゃいました。こんな大変の時期なのに他人を思いやる心が身にしみました。本当にやってきて良かったと心から思えた一瞬です。


宗山隊員
みやぎ生協東支部にて組合員さんへのお見舞い活動に同乗しました。 約30箇所の組合員宅を訪問し、本人を含めご家族の安否確認と支援物資を届けました。 回ったエリアは海からは離れており大きな被害はなく、ほとんどの組合員宅に電気・水道は復旧していたが、店が営業していないということから食べ物がなく少しばかりの支援物資であったが非常に喜ばれmした。 このような活動は生協しかできない活動であり、改めて生協の存在意義を感じた活動でした。

吉田隊員
新聞写真でみる景色は、衝撃的でした。その光景が海岸線数キロメートルの青森から千葉まで続いている。この被害は、行政だけでなんとかできる領域を遙かに超えていました。私たち広島に住む者も何かしら痛みを共有すべき問題であるように感じました。私たちの生活には余裕があり、くよくよする事が可能ですが、被災地では、そんな余裕はない状況です。


 

 

森下隊員
気仙沼の沿岸部を通り壊滅した町の様子、悲惨な状況を目の当たりにしました。生活するためにではなく、「被災者の方が生きるために」、今、限られている時間と場所で、それぞれが何をするのか、しないといけないのかという事、言葉は交わさなくても姿で感じ、強く伝わってきました。今後の自分の仕事に対することや、人との関わり方にも大きくプラスになったという事を強く感じています。また、残された生協人生でのありかたや考え方、自分自身どうあるべきなのかもいろいろと勉強させていただきました。


坂田隊員
生協は支援物資を避難所や病院へのお届け、そして組合員さんへの訪問お見舞い活動を行っています。このことは他にできないことで、生協ならではの支援活動だと感じました。笑顔をなくし生きる希望さえも失いかけた人がいる状況下で、生協は何ができるのか?生協はこんなときだからこそ "組合員さんの暮らしに貢献する"ことを第一に考え行動しています。そこで働く職員も状況や情報が変化する中で一人一人が判断して行動している姿に組織は違えど同じ生協の仲間として誇らしく感じました。



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