ご検討中の方はこちら

新着情報

お知らせ 2025年 01月 01日 新年のごあいさつ

s-munemoto.jpg

生協ひろしま 理事長 宗本 干城

日頃より、生協ひろしまの事業や活動に対し、格別のご理解とご支援を賜り、心より御礼申し上げます。
2025年が、組合員の皆さまにとって心豊かで実り多き年となりますよう、心からお祈り申し上げます。

振り返りますと、2024年は例年以上に自然災害の多い年となりました。2024年元旦には、能登半島を中心とした震度7を超える地震が発生し、多くの方々が被災されました。家屋の倒壊により、現在も避難生活を余儀なくされている方々がいらっしゃいます。これに対して、日本生協連を中心に全国の会員生協が連携し、支援活動を継続しています。
生協ひろしまでは、毎年8月に開催している平和活動「ビースナイター」に、今回被災された親子20名をご招待しました。参加されたご家族からは、「辛い気持ちを忘れられた3日間でした」という感謝の言葉をいただきました。また、11月末には、コープおおいた、コープやまぐち、生協ひろしまの3生協が共同で、被災地である輪島や穴水地域の方々に、とり天、瓦そば、お好み焼きを提供いたしました。多くの方々に喜んでいただけたことは大変嬉しい限りですが、現地では依然として復旧すら進んでいない状況が続いています。今後も、組合員の皆さまと共に支援活動を続けてまいります。
また、広島にある生協として長年平和活動を共にしてきた日本原水爆被害者団体協議会が、2024年ノーベル平和賞を受賞されました。同協議会は、広島・長崎への原爆投下から11年後の1956年に結成され、それ以来68年間、被爆者の立場から核兵器廃絶と恒久平和の実現を訴え続けてきました。ノルウェー・ノーベル平和委員会は、核兵器のない世界を目指す取り組みと、悲惨な被爆体験を通じて核兵器使用の防止を訴えた活動を評価し、今回の受賞に至ったとしています。
2025年は、被爆・戦後80年を迎える節目の年です。しかしながら、世界では依然として軍事的衝突が続いています。ロシアによるウクライナへの軍事侵攻の長期化、イスラエルとパレスチナの武力衝突、さらにはシリアの長期独裁政権の崩壊など、平和への道は遠い状況です。私たちは、被爆地ヒロシマにある生協として、戦争の悲惨さや被爆の実相を日本生協連や他の団体と連携し、組合員の皆さまと共に伝え続けていきます。
さらに、くらしに目を向けますと、世界的な食糧や資材、エネルギー不足、気候変動による物価上昇など、貧困と格差の拡大が顕著になっています。国内においても、少子高齢化問題は避けて通れません。このように暮らしや事業を取り巻く環境が大きく変化する中、生協ひろしまが果たす役割はますます重要になっています。こうした時代だからこそ、組合員の声を真摯に受け止め、その期待に応えるべく努力してまいります。
そして、誰もが安心して暮らせる地域を実現するため、消費者、組合員、地域の各団体、生産者、取引先、行政、諸団体の皆さまとパートナーシップをさらに強化し、豊かな社会づくりに貢献してまいります。

本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。