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お知らせ 2012年 08月 27日 エネルギー・環境会議に意見書を送りました

生協ひろしまは、エネルギー・環境会議に意見書を送りました。

 

 

「エネルギー・環境に関する選択肢」に対する生活協同組合ひろしまの意見書

2012年8月23日
生活協同組合ひろしま

 

意見の概要


ゼロシナリオを基本として、原子力発電に頼らないエネルギー政策への転換に踏み出すことが、今後の電力のあり方を考えていくにあたっての現実的な選択であると考えます。


意見及びその理由

 生協ひろしまは、2012年1月に日本生協連が発表した「エネルギー政策の転換をめざして」にもとづいて、今後の日本のエネルギー政策を中長期的に展望したとき、以下に示す5つのエネルギー政策の重点課題に取り組む必要があると考えます。

 

(1)原発に頼らないエネルギー政策への転換
(2)省エネルギー(節電)による使用電力量の大幅削減
(3)再生可能エネルギーの急速拡大
(4)CO2削減対策として天然ガス火力発電へのシフト
(5)電力・原子力に関わる制度改革と次世代送電網(スマートグリッド)の構築

 

その上で、原子力発電の今後のあり方については以下のようにまとめています。
既存原子力発電所の老朽化や地震の頻発などによるリスクの増大、新増設の困難、未解決の放射性廃棄物の処分問題、国民世論の動向や政府の方針などを踏まえるならば、原子力発電への依存度を段階的に低減し、原子力発電に頼らないエネルギー政策への転換に踏み出すことが、今後の電力のあり方を考えていくにあたっての現実的な選択であると考えます。具体的には以下の通りです。

 

(1)安全対策の抜本的強化と地元合意(既存原子力発電所の再稼動の前提条件)の徹底
(2)老朽化及びリスクの高い原子力発電所の廃炉
(3)新増設計画の廃棄
(4)核燃料サイクル政策の見直しと高レベル放射性廃棄物への対応

 

生協ひりろしまは、以上の考え方に基づいて、※「ゼロシナリオ」を基本に進めていくべきであると考えます
 

※ゼロシナリオ・・・2030年までのなるべく早期に原発による発電比率をゼロとする。最終的には再生可能エネルギーと化石燃料からなるエネルギー構成。化石燃料の依存度を極力下げ、他のシナリオを遜色のないレベルまでCO2の排出量を低減するために、広範な規制と経済負担で、高水準の再生可能エネルギー、省エネルギー、ガスシフトを実施する。